第91回:全国高校野球選手権大会で記憶に残った選手(花巻東:佐藤涼平)

イメージ 1 2009年8月21日(金)天気:晴れ

左の写真が、試合後ベンチ横の通路で、前から4番目が花巻東:佐藤涼平選手です。

明豊(大分)と花巻東(岩手)の対戦で延長10回:同点(2対2)の緊迫した状態で花巻東の攻撃中。

1アウト:ランナーは1塁:柏葉で、2番バッターの佐藤涼平選手がバンドで、ランナーを2塁に送った。

そして彼は必死に1塁に駆け込んだ際、守備側の選手の腕が彼の顔面と接触(クロスプレー)した。

その為、佐藤涼平選手はグランドにくずれ込み、彼の動きが止まり、医師もグランドへ行ったが、彼は何の反応もせず、担架で球場内の医務室に消えた。
(彼の様態が心配だ。)

その後:試合は続行された。

彼は倒れたが、確実に得点圏にランナーを進め、3番バッターの主将:川村選手が彼の闘志を目の前で見て、相手投手の一球目を見事ライナーでセンター前にはじき返し2塁ランナーをホームに迎え入れた。

この数分間のプレーに私は感動をした。

①佐藤涼平選手はチーム随一:身長が低い(155cm)が、大型選手の多い、外野のキーマンであるセンターを守っている事。

②セーフになるように、彼は猛然と1塁へ走りこんだ姿。

③その時:顔面にダメージ:ショックを受け担架で一時診察にグランドを去ったが、再度笑顔で守備位置に戻り、大観衆に拍手を受けた姿。

(私も思わず:いいぞ!と声を出して、安堵した。)

(そして、この闘志とチームメートを思う心が脳裏を離れなかった。)